「斉藤?どれ?」 藍原が変な顔をしている。 ・・・まあ、無理ないか。 うちの学年には、『斉藤』が5人いる。 「サッカー部の斉藤だよ」 「え?どっち?」 忘れてた。 ・・・サッカー部にも、斉藤は2人いたんだった。 「斉藤佑哉」