「なるべく、他の人に協力してもらうとかはしたくないんだよね」
雪紀と海藤はお互い結構照れ屋だから、体育祭前に噂になったりするのは避けたかったし。
「・・・この作戦、失敗だな」
樋口ががっくり肩を落とす。
それを見て、なんかすごいあせった。
「そんな落ち込まないでよッ!
これだけじゃないじゃん!まだ他にも作戦立てればいい事だしッ」
「・・・そ・・う・・・よな」
「え?」
「そうだよなッ!!
また新しいの作ればいいんだよな!!」
ガンッッ
樋口が勢いよく顔を上げるから、覗き込んでた私のおでこと樋口の頭がおもいっきりぶつかる。
「~~~っッ!!!!!」
「イタイ・・・・・・」



