bitter sweet

「紅っ...!」

大学庭のベンチに座っていると
急に声をかけられた。

「あ、煌夜じゃない」

そこには武中 煌夜が立っていた。

私は読んでいた本を静かに閉じた。

「寒くない?」

「そうね、少し肌寒いかしら」

私が肩をすくめると煌夜が
ミルクティーを差し出した。

同じ物が煌夜の手にも握られていた。