俺の胸には不安があった。

それは、自分の立場がどうなるのかという事。

「おい、黙ってるな。佐野、なにか言え!!」

リーダーはキレる。

ずっとそばについてた俺が裏切るとするならば
そりゃ、リーダーもショックだろ。

「リーダー。こんなイジメはもうやめましょう。 もしもだけどリーダーがほんとに俺を好きな らば...イジメをしているリーダーを好きになる ことなどできません。」

ゴメンな、リーダー。 

「それは佐野もドブ菌を好きということか?」

アンヌ様...リーダーごめんな。

「はい。そうです。幼馴染であるからだけでは なくて、たんに彼女に惚れました。両想いで あることを大事にしたい。」

リーダーは俺の前で泣いた。

「私の恋も、失恋で終わったな。
 悪かったな、佐伯(真帆)。」