どうでもいいって思ってた


「別に。平気だけど?」

予想していなかった言葉。

信じられずに川崎の顔を見る。

そこには、風に吹かれながら、たたずむ君がいた。


「愛川ってやっぱ面白れーな!これからは遠慮しないで話しかけるわ。」

風になびく髪。爽やかな笑顔。

なにそれ。そんなこと言われたら嬉しいじゃん。

私のことを面白いだなんて言ってくれた人、川崎だけだよ。

しかも2回。

遠慮していたのには少しショックだったけど。