「んだよ、見んな。」 あまりにも私が凝視していたものだから、そっぽを向いてしまった。 俯いていて、表情は前髪に隠れてよく見えない。 照れ隠しってやつですか? てっきり、私の突然の告白に爆笑するのかと思っていたのに。 とりあえず、謝ったほうがいいのかな。 「あ、あのー、川崎さん。 本当にすいませんでした…」 なんとなく、呼び捨てで呼べない。 事故とはいえ、こんな奴に告白されても何にも嬉しくないよね。