「鶴見にね、頑張ってアピールしてみる。
せっかくのウォークラリーだし。」

決心した舞の表情はどこか凛としていた。

これが、恋する乙女の顔なのか。いつもアホ面なのに。


「頑張って! 私も手伝う!」

私は人の色恋沙汰に首を突っ込むのが大好きだ。

あくまで、自分の恋に興味が無いだけですから。

他人の恋には興味しんしんだからね!

傍観者の立場はラクで楽しい。