「いいなー。ちょーだーい!」 「川崎! 俺もおれも!」 舞と鶴見は、さっそくグミをもらっている。 私は、ちょうだいなんて言う勇気は無いので、まるでグミの存在なんて 知らぬかの様にそっぽを向く。 こうしていないと、まるでもらえるのを待っているようで嫌だ。 「ほら。」