いつもの爽やか体育会系オーラは無く、どんより葬式モードの川崎に、
恐る恐る話しかける。

「ご、ごめんね!
川崎の口が臭いとかじゃなくて、ミント臭が強烈なだけだから。」

元気だして!と心の中でエールを送る。

「…ミント、嫌いなの?」

いつもより低い声でたずねてくる川崎に、不覚にもドキッとした。

「うん! 苦いから」

やっぱり怒ってるかな?どうしよう…

「そっか。」

どうやら納得したらしい。
怒らないでよかったと、胸を撫で下ろした。