私が考え事をしている間に、川崎はガムを食べはじめた。
授業中は飲食禁止なのに…

ツンと鼻をくすぐるガムの臭い。
嗅いだ瞬間、思わず、

「くさっ!!」

言ってしまった…

「おい、臭いって!!
川崎臭いってさ!!」

私の言葉を聞いて、腹を抱えながら、鶴見がからかう。

それを聞いてすねる川崎。

「もういいよ。
どうせ俺なんか臭いし。
知ってるし!」

普段から散々、他人のことをイジッてるくせに…
メンタル弱いんか、あんた。

いけない!
心の中でツッコミいれている場合じゃないよ!
謝らないと!