そんなに大きな声で叫ばなかったものの、近くの人には絶対聞こえている。 今まで無口で、ほとんど話さなかった奴が、いきなり絶叫だなんて… これ、完全におかしい人じゃん。絶対周りドン引きじゃん…。 案の定、私と同じ班の人は固まっている。 同じ班の人とは、もちろん舞・川崎・鶴見だ。 「春香… どうしたの? 大丈夫?」 舞がおかしな私を心配して話しかけてきた。 「うっ、うん! 全然大丈夫だから!」 実際、全然大丈夫じゃない。今すぐ逃亡したい!