ハルは昔公園で遊んでる時に倒れたことがあった。
あたしはどうしたらいいのか分からなくてあたふたしてた。
あたしがハルを連れ回したのだ。
ハルが疲れたと言っても情けないと言って手を引っ張り続けた。
ハルの息はだいぶ上がってて、沢山汗をかいていた。
ハルが倒れて、あたしも泣きそうになっていたところにお姉さんが通りかかった。
お姉さんはハルの事を抱き上げると病院まで運んだ。
あたしはお母さんにたくさん叱られた。
ハルが死んじゃったらどうしよう。
あたしは怖くなってたくさん泣いた。


ハルの意識が戻って、お姉さんと話していた。
あたしは泣き腫らした真っ赤な目でハルに抱きついて離れなかった。
ハルは笑いながら「バカだね。死なないよ、これくらいじゃ」と頭を撫でてた。

そのときだったろうか、お姉さんが言ったのは。

きっと、何かの話をしててそれに繋がったのだと思うけど。

ハルもあたしも聞いたときは頭にたくさんのハテナを浮かべていた。