そして、2年が経ったころ…。この2年間は私にとっては空白のときでしかない。どんな生活をしていたのか。私の記憶は3歳ぐらいから始まっている。うっすらとしか残っていないがはっきりと覚えているモノがあった。3歳のとき、見た母のやつれた顔だった。まだ二十歳だというのに疲れきった顔だった。スナックで働いていた母は毎日厚い化粧をしていたからだろうか…。すっぴんの母は二十歳には見えなかった。
そんな母を私は見つめていた。私の大好きな桃を剥いてくれていた。そして2人で食べた。私は笑顔だった。ママも笑顔だった。
はっきり言って母との記憶はこれだけだ。家族3人で暮らしていた頃の私の記憶は…。
そして、事件は起こる。家族を切り離す、最悪な事件。私は4歳だった。
そんな母を私は見つめていた。私の大好きな桃を剥いてくれていた。そして2人で食べた。私は笑顔だった。ママも笑顔だった。
はっきり言って母との記憶はこれだけだ。家族3人で暮らしていた頃の私の記憶は…。
そして、事件は起こる。家族を切り離す、最悪な事件。私は4歳だった。
