どうして忘れようとすればするほど

貴方は離れてくれないの?





「せっかくだし一緒にバーベキューしようぜ」




誰かの発言で合同のサークルになった





「凛歌ちゃん、海入ろう!!」

「ちょ…………先輩っ」

「はーやーくー!!」






先輩にぐいぐいと引っ張られ真城さんから離れた




先輩は気を使ってくれたんだ…………






「先輩…………ありがとうございます」

「それ」

「え?」

「先輩ってやだ。俺彼氏だよ?」

「え…………っと」




先輩呼ばわりが嫌なのかな





「安条さん?」

「うわっ!!余計距離出てどうすんの?」

「か……影虎さん?」

「さん付けやだ」

「えぇ…………影虎っ」




思い切って呼び捨て


うわ…………緊張するよ





「ふはっ!!凛歌ちゃん顔真っ赤」

「なっ!!先輩だって真っ赤ですよ」

「影虎って呼んでくれねーの?」

「うっ…………か……影虎だって真っ赤です」

「あはは」






笑い合う私達を




「あいつには笑うのか…………」





真城さんが見ていたなんて知らなかった



そしてこれから起きることも予想なんて出来なかった