「わ…………私も……李玖さんも会社を大きくする為の道具じゃありません」
「何だと?」
「ただ、彼の傍に居たい。そう願うのはいけないことですか?」
「何を勘違いしているかは知らんが、李玖は栗崎財閥の娘と結婚させる」
栗崎…………
栗崎さんとの結婚はきっと私より利益がある
この人は全く李玖さんのこと考えてないんだ
考えているのは会社のことばかり
「李玖さんの気持ちは……」
「李玖の気持ちなんて関係ない。必要なのは会社にメリットがあるか」
「そんな…………」
李玖さんも私と一緒だったんだ
親に会社を大きくする為の道具として扱われ感情を閉ざす
私達似た者同士だね