「こいつらは李玖の親父さんとこのボディーガード」





ボディーガード?

どうしてそんな人達がここに?




私の考えを読んだのか彗さんは言葉を続ける





「親父さんは凛歌ちゃんと李玖を離婚させたいんだ。今まで思い通りに動いていた李玖が急に反抗するようになる。


そうすれば親父さんは意地でも2人を離そうと力づくで来る。


そう予想して李玖は親父さんの所へ。俺は凛歌ちゃんを守る為にここにいる」







ここでも離婚…………


どうして私達は誰からも祝福されないの?





好きな人と一緒になることはそんなにも駄目なことですか?




「彗さん」

「ん?」

「守らなくていいです」

「は?何言ってんの?あいつらに連れて行かれたら李玖と会えなくなんだよ?」

「そうかもしれません」





だけど逃げてばかりじゃ駄目なんだ




李玖さんの家族からも


自分の家族からも









「社長に会わせて下さい。お話があります」






彗さん

ごめんなさい





「必ず李玖さんの元へ帰ります」






私はボディーガードの人と一緒に家を出た