あれから軽く30分は過ぎたと思うんだけど

先生が全然帰ってこない。

なんか気まずい...。



「白川さん、だよね?」


「あ、はい。そうです」

「いつも保健室にいるの?」

「ほとんどいると思います」


「そっか。それならいいんだ」


なんだろう。


私がいたら都合悪いのかな?


わかんないや。






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カチャっ―


「悪い、遅くなった」


「先生...」


「間宮、来てたのか...」


「来ちゃいけませんでしたか?」


「そうは言ってない。

ただ、コイツがいるときに来るなよな」


「いいじゃないですか、別に。

それに、彼女のこと気に入ったので


また来ます」


「はぁ!? 何言ってんだよ。

もう来るな! そして白川に近づくな!」


「嫌です。それに


先生に俺を止めることなんてできませんから」


先生もこの人のこと苦手なのかな。


私も、出来れば来てほしくないかも...。


「じゃあまた、白川さん」


そう言い残して、彼は行ってしまいました。


「あ...はい」