杉浦くんの手と私の手。

私は不思議そうに首を傾げて言った。


「熱なんかあるはずないよ?何で?」


杉浦くんは私のおでこから手のひらをどけると、ビシッとデコピンをした。


「ったぁ〜!!」


私はおでこを抑える。


な。なにするんだよ!!


私はまだジンジンするおでこをさすりながら、杉浦くんを恨めしそうに睨んだ。


そんな私が面白かったのか杉浦くんはおかしそうに言った。


「そんな怒るなって!だいたい熱があると思うに決まってんじゃん!」


「何でよぉ!!」


私は珍しく杉浦くんに噛み付いた。


結構痛かったんだから!!


おでこ!!


この恨みは怖いんだから!!