杉浦くんの手と私の手。



「キヨ?」


心配そうな杉浦くんの声に我に返った。


ビクッと私は肩を震わして、いつの間にかうつむいてしまっていた顔を上げる。


や、やっちゃった!


いろんなことを考えすぎて我を忘れてた!!


私が急いで言い訳をしようと口を開いた瞬間、杉浦くんの手のひらが私のおでこにふれた。


「へ?」


私はいきなりのことに間抜けな声を出してしまった。


いやいやいや!


だって誰も思わないでしょ!?


いきなりおでこ触られるとは!!


パニクる私をほったまま、杉浦くんは安心したように頷くと笑って言った。


「熱はないみたいだな!」


「…え!?」


ね、熱!?


そんなもんあるわけないよ!!


てゆうか何で熱??