その日の電話で、奏に今日合ったことを話すと 『その人、王子様みたいだね!』 と言っていた 「奏は、少女マンガの見すぎだよ」 『だって、王子様みたいじゃない?そういうの、女の子の憧れだよ〜』 「そういうものなのかな…」 このころの私も恋を知らなかった 恋と言うのは未知の存在であり 架空の存在であった だから、彼への気持ちがなんなのかわからないまま 時は過ぎていったのだ