「あの…?」 何故かなかなか下ろしてくれない 顔が近くて緊張する 「あ、ごめん」 すとっと私を下ろす 「本当にありがとうございました。あなたは私の恩人です」 「いや、その、大袈裟です」 彼は無表情を崩し、照れた 制服をよく見ると、私がこれからかよう女子中学の姉妹校である男子中学のものだった しかも、胸元に 入学おめでとうと花がついている 私と同じ、一年生かな 「あの…「おいコラ真琴、おせーよ」」