それは放課後のこと 「ちーちゃん、帰ろー」 彼女の名前は澄川奏 私の大事な親友 いつものように奏がドアからひょこっと顔を出して、私を呼ぶ 「うん、ちょっと待ってね。日誌もう少しで書き終わるから」 「あれ?ちーちゃん、今日日直だったけ?」 「違うんだけど、日直の子が早退しちゃったから…」 「そっか。やっぱり優しいね、ちーちゃんは」 そういうと幼い笑顔で優しく笑った