「さぁ行きましょ」


先生は私に手を差しのべた


「自分で立てる」


立ち上がると体がふらついた


「あ、危ない!」


気が付くと私は先生の腕の中にいた


人に触れられるだけでも嫌なのに


今はずっとこうしていたい


そう思った


これは先生だから…?


自分でもわからない…


「大丈夫?」


先生の声が耳元で聞こえる


なんでこんなに体が熱いの?


なんでドキドキしてるの?


この気持ちは何…?


「だ、大丈夫! じゃあね!」


私は逃げるように屋上を出た