僕&学校一のお嬢様!〜花は風に揺られない〜

 
 あの時、あの人は何を思っていたのだろう。

「またねっ!」

その人の儚げな瞳から、涙が今にも溢れ出そうで__。
 
笑顔なのに泣いてて、泣いてるのに笑ってて、すごく不思議だった。

いまだに、その時の記憶が頭から離れない。
 
あのころの僕はまだこどもだったから。

そのことについて深く考えたり悩んだりしなかった。