俺はいつも通り、時計の音を無視し二度寝したていた。
朝に弱い俺は、朝練をサボる常習犯。
出てない回数より出た回数を数えたほうがはやいくらいだ。
そんな俺を毎日起こしにきてくれるのは…
「お兄ちゃんっ。起きてー、朝だよぉー」
歩く目覚まし時計←(笑)
わざとらしく布団を頭まで被る。
ガチャと、部屋のドアが開く。
ノシッ。
「お兄ちゃん、起きないと遅刻するよ?」
歩く目覚まし時計が俺に乗っかってきた。
「わかったわかった。起きるよ」
俺は布団をはぎ、上半身を起こす。
「舞白(ましろ)、おはよ」
「はやくご飯食べよ、おなか減った」
俺は妹の名前を呼ぶ。
「もう、母さん怒っちゃうよ。ご飯食べよ」