俺様彼氏の彼女役。

「ま、そういうことだから。」



と言って去って行った。



ありえないありえないありえない。



なんでこうなったんだ⁈




「私…明日からどうなんの⁇」




誰か、私に答えを教えて___________








「もー、結衣、遅いよ‼︎」



「…ごめん…」



「ぇ、なに。なんかあったの⁇」



心配そうに顔を近づける香奈。




でも、ごめん。




私ですら整理がつけられてないの。




だから今だけは嘘を許して。




「ううん‼︎なんでもないよ‼︎さ、帰ろ」




「ぅ、うん…」




あんな意味わからないこと、もう忘れよ。



あいつだって、あの言葉が本気だとは限らない。



からかって面白がってるだけかも。




うん、きっとそうだよね。




もしそうだったら嬉しいはずなのに、




本当にもしそうだったらって思うと、




心がチクチクと針が刺されるように




痛む原因は、





まだ幼かった私にはわからなかった。