「教えてくれない?そんな贅沢なこと言ったって無駄だよ。自分で答えを探したら?」


「…」


碧くんに何がわかるのって思ったけれど、正しいことを言われたようで返す言葉もなかった。



私は無言のまま、また碧くんに背を向けて教室へとむかう。



するとまた背後から…



「俺、ゆずちゃん嫌いかも!!」



こんの男は…


アドバイスをしてくれたのか、ただのでたらめがたまたま私の心に響いただけで本当はこれが言いたかっただけなのか…



「結構です!きのこ頭!!」


私なりの碧くんの悪口を言い返してやった。


我ながらバカな返答だった。


碧くんはスタイルいいし顔も整ってるから、そんな小学生みたいなことしか思い浮かばなかったんだもん。