リック・ハワードは18歳で爆弾処理や危険物取り扱いの資格を取る為勉強し始めた。その間は、もちろん大学には行っていない。それから2年後、20歳の時2つの資格を取った。まあ主としては爆弾処理の方が先攻として力を入れてはいたが。その年、フロリダ州の警察署で爆弾処理班として採用された。

リック・ハワードの記憶の中で1番恐ろしく、もしや死ぬかもしれないと思った時は、1990年。現場の活躍としては10年位の経歴があった。

フロリダ州のハイアットリージェンシーという高級ホテルで爆弾処理に当たった時の事は忘れる事の出来ない危険な代物だった。突如かかって来た1本の電話。それは犯人からの電話だった。あの時の爆弾処理班のリーダーは、ケヴィン・スタイナーという歳45になる超ベテランの男だった。デスクで電話を取ったケヴィンは、慎重に犯人と話を進めた。犯人はテロ。しかも無差別テロで、マイアミハイアットリージェンシーに爆弾を仕掛けたと言った。それを聞いたケヴィンは、逆探知を指示し、相手を逆上させない様冷静に話を進めた。