宿泊客達は皆少し文句を言いながらもオーナーの顔を立て、その他にも、少しみんなにはこのエレベーター瞬間移動現象が恐ろしく思えた為、階段でしぶしぶ自分の部屋へ戻っていった。エレベーターは4つ共全て念のため、警察により使用してはならないという事になった。

パトカーの中−前方の眼鏡の男サム・パーカーとリック・ハワードが乗っている−助手席の方にサム・パーカーが乗っている状態で話をしていた。

「サム、おまえ何だと思う?」リックは片手にドーナツを持っている状態で聞いた。

「さぁーとしか言い用がないですよ。」サムは、いつもの様に眼鏡を上に上げて言った。

「そりゃそうだな。テレビのXファイルとかトワイライトゾーンなら分かるけどな。しかしこれは現実だからな。ここ20年位爆弾処理をしてきた中でもこんな現場始めてだよ。」そう言ってドーナツを口に入れた。