手をのばす

その週末、沙耶と買い物に出かける約束をしていた。

彼女が部屋へ迎えに来る1時間前になった。

そろそろ準備をしようと鏡に向かった時、玄関のチャイムが鳴った。


「誰だろう?」

とインターホンのモニターを見る。

なぜかそこに沙耶が映っていた。


あら?私が時間を勘違いしちゃった?


と思わず時計を見たけれど、やっぱりまだ予定の時間ではない。



でもモニター越しの彼女の顔が青ざめているように見えて、急に心配になった。



慌ててドアを開けた。