Candy House

「えっ…?」

今、あたしの思ったこと読んだ?

「読んだんじゃなくて、口から出てたと言った方が正しいから」

そう言った上野さんに、あたしは手を口に当てた。

「何を思って個性が強いって思ったの?」

口をふさいだあたしに、安部さんが笑いながら聞いた。

「えっ、だって…さくらさんはアネゴ系で、星ボンさんはおっとりで、上野さんと安部さんはすごい人で、八束さんは優等生で…」

素直に口に出したあたしに、
「あーっ」

「俺ら、全然すごくないけどね」

安部さんと上野さんは笑いながら返事をした。

「優等生ね…。

久しぶりに聞いたわ、その言葉」

八束さんがやれやれと言うように息を吐いた。