Candy House

「つきあってきた人もいないし、泣いて別れる人もいないし、これから先仲良くして行こうと思う人もいないから…まあ、別に参加しなくてもいいかななんて」

あたしは顔をあげると、笑いながら言った。

「あー…」

「そう…」

上野さんと安部さんは何かを考え始めた。

何を考えているのかは、聞かないことにしようと思った。

だけど…卒業式なんてそんなものじゃないかしら?

そもそも、参加する意味なんてあるのかなって思う。

あたしは店の外に視線を向けた。

今日も天気がよかった。