Candy House

タバコの匂いがあたしの鼻についた。

…なれるのは難しい。

「あ、そう言えば」

安部さんが思い出したと言うように言った。

あたしは横に向けていた視線を安部さんに向けた。

「ノゾミちゃんって、もう学校卒業してたっけ?」

「えっ…まだ、ですけど?」

それがどうかしたと言うのだろうかと思ったのと同時に、卒業式が1週間を切っていると言うことを思い出した。

と言うか、すっかり忘れてた。

「いつ、学校の卒業式があるの?」

上野さんがくわえタバコで聞いてきた。

「来週、ですね…」

あたしは質問に答えた。

ここ数日がバタバタしてて、準備すらもしていない。