Candy House

「セクハラもいい加減にしろ。

ノゾミちゃんに訴えられるぞ」

説教をした安部さんに、
「別にいいじゃん、一緒に住んでいるんだし」

上野さんが言い返した。

「一緒に住んでるとは言えど、ノゾミちゃんは女の子だぞ」

「あー、はいはい」

安部さんから逃げるように上野さんはうつぶせになると、グーッと寝息を立てた。

「クソ、寝たフリしやがった」

安部さんは毒づいた。

「悪ィな、こんなバカヤローで」

あたしと目をあわせると、安部さんが言った。

「い、いえ…」

あたしはどう返せばいいのかわからなかった。