Candy House

「あー、美味かったー」

片づけをしているあたしの横で、上野さんが嬉しそうに言った。

「なんて言うか…いい嫁をもらったって感じだな」

“嫁”と言うその単語に、あたしは上野さんの顔に視線を向けた。

「スレンダーで巨乳のうえに飯も美味いし」

上野さんはそう言って、あたしの腰に自分の両手を回すと顔を寄せた。

「えっ、きゃっ!」

両手は食器でいっぱいなので手と顔を払いたくても払うことができない。

「上野!」

「何だよ、安部くん…」

安部さんの手によって、あたしの腰に回っていた上野さんの両手と顔が離れた。