Candy House

あたしたちがやってきたところは、神社の裏側だった。

何か誰かがきそうな気がするけど…大丈夫なのかしら?

逃げる展開になってしまったら、どうしよう?

普段履いていない下駄で走れる自信がない。

「ノゾミちゃん」

安部さんがあたしの名前を呼んで、あたしに線香花火を1本差し出した。

あたしは安部さんの手から線香花火を受け取ると、その場にしゃがんだ。

「みんな、持った?」

あたしと同じくその場にしゃがんだ上野さんが聞いてきた。

「持ってるよ、ノゾミちゃんにも渡した」

同じくその場にしゃがんでいる安部さんが答えた。