Candy House

「ノゾミちゃん、どうしたの?」

その声に視線を向けると、
「あっ、星ボンさん!」

「えっ、何でその呼び方なの?」

コンビニの袋をぶら下げている星ボンさんがいた。

「星ボンさ~ん!」

あたしは生形さんから逃げるように、星ボンさんのところへ駆け寄った。

「わわわっ、どうしたの?」

戸惑っている星ボンさんの腕を引っ張って、
「あたしと一緒に逃げてください」
と、あたしは言った。

「えっ、どう言うこと?」

「事情は後で説明します!」

「わわわっ、走らないで」

あたしは星ボンさんの腕を引っ張ると走った。

「あっ、希望ちゃ~ん!」

生形さんの甘ったるい声が夕暮れの横町に響き渡った。