Candy House

2人が抱きしめてきたせいで、あたしは取材班から外れることになってしまった。

「ちょっと2人共、遅れていますよ!」

取材班は外れたあたしたちに気づいていないと言うように、先を歩いて行ってしまった。

「えー、別にいいじゃん。

そもそも俺たちは見学組だったし」

そう言ったのは上野さんだ。

「そうそう、第一ノゾミちゃんが有名になっちゃったら困るし」

そう言ったのは安部さんだ。

「もしノゾミちゃんが有名になっちゃったら、俺ら独り占めできなくなっちゃうんだよ?

だから困るの」

安部さんが続けて言った。