Candy House

「それでは、タピオカさん入りまーす」

キャップを後ろ前にしている男の人はADだと思った。

「へえ、本当にキャップかぶってるんだな」

上野さんがADさんを見ながら呟いた。

ワゴン車から2人の男の人が降りてきた。

1人はセンター分けのおかっぱ頭、もう1人は髪を後ろの方で1つにくくっていた。

どちらもさすが、芸人と言いたくなるくらいの強烈な雰囲気を放っている。

「わっ、お笑いコンビのタピオカじゃん!

この間のテレビで見たわ」

安部さんがタピオカの2人を観察するように見た。

「ああ、漫才してる時に変顔をするって言う芸風の?」

上野さんが思い出したと言うように言った。