Candy House

「確か、あたしとは反対の方向へ走って行きました」

散らばった野菜を片づけるのに夢中でわからなかったけど、確かドロボーは反対の方向へ走って行った…と思う。

「つまり、横町から出て行ったと言うことですね」

そう言ったおまわりさんに、
「まあ、そうですね」

あたしは首を縦に振ってうなずいた。

「わかりました。

ありがとうございました」

おまわりさんはペコリとお辞儀をした後、
「また何かわかったことがあったらきます」
と、パトカーに乗った。

パトカーを見送った後、
「やったじゃん、ノゾミちゃん!」

上野さんが嬉しそうにあたしの肩をたたいた。