Candy House

「何かあったか?」

「えっ?」

上野さんの質問に、あたしは聞き返した。

「さっきから何か考え事してるから、何かあったんじゃねーかって」

「ああ、そうですか…」

首を縦に振って話を終わらせようとしたあたしに、
「不動産屋に入ったドロボーについて、何か知ってることでもあるんじゃねーか?」

安部さんが言った。

「…はいっ?」

と言うか、この人勘鋭くないですか?

「えっ、マジ!?

知ってるんだったら、何でさっきおまわりに言わなかったんだよ。

おまわり、いたじゃんか!」

上野さんがあたしの顔を覗き込んできた。