Candy House

「クッソー、油断も隙もありゃしねー!」

安部さんは毒づくように呟いた後、チュッとあたしと唇を重ねた。

「じゃ、おやすみ」

安部さんの手が電気のヒモを引っ張った。

リビングはあっと言う間に暗闇に包まれた。

同時に、安部さんもあたしを抱き枕にするように抱きしめてきた。

…またあの白猫が邪魔をしに現れてくれないだろうか?

煮干しはいくらでもあげるから、また邪魔しにきてくれ。

2人の抱き枕にされながら、あたしはそんなことを願った。

この状況にもうすっかりなれてしまった自分も情けないよ…。