Candy House

「明日は襖の補修作業だな。

ホームセンターに貼りかえる紙売ってるかな?」

そう言った安部さんに、
「行って見なきゃわかんね」

上野さんは答えた。

「じゃ、もう遅いから電気消すぞ」

電気のヒモに手を伸ばした安部さんに、
「ああ、ちょっと待て」

そう言った上野さんの顔があたしに近づいてきて、チュッと唇を重ねられた。

…ああ、あたしもちょっと忘れていたよ。

いや、忘れて欲しかったけど。

「おい、テメ…!」

「じゃ、おやすみー」

「えっ、きゃっ…」

上野さんはあたしを抱き枕にするように抱きしめてきた。