Candy House

外に出ると、
「ほら、行け」

安部さんは抱えていた白猫を地面に置いた。

「にゃーっ」

白猫はそう言うと、どこかへ駆けて行った。

「達者でなー」

安部くんが白猫に向かって手を振ったので、あたしと上野さんも手を振った。

「さて…」

あたしたちは店内に入った。

「ゴールデンウィークは片づけと襖の補修に決定だな」

そう言った安部さんに、あたしと上野さんは首を縦に振ってうなずくしかなかった。

当たり前だ。