Candy House

「何よこれー!」

モフモフした感触なのはわかるけど、真っ暗で前が何も見えない。

「わわわっ、ノゾミちゃんか!?」

「ちょっと待て、ねぎを振り回すな!

アイタッ!」

2人の声が聞こえるけど、あたしの視界をふさいでいる何かのせいで何にも見えない。

「ノゾミちゃん、落ち着いて…イテテ、たたくな!

俺だ、上野だ!

痛い痛い!

俺、白ねぎ嫌いなんだよー!」

「ノゾミちゃん、頼むから動かないで!」

安部さんの声がそばで聞こえたかと思ったら、やっとあたしの視界が明るくなった。