Candy House

「また来週も見てくださいねー♪」

そんな言葉で番組が終わっても、上野さんがお風呂から出てくる気配がなかった。

「あー、おもしろかったー」

安部さんはうーんと背伸びをすると、クッションから立ちあがった。

やっと上野さんが遅いことに気づいたか…と思ったら、安部さんの足はキッチンの方へと向かっていた。

えええっ?

そろそろ気づいてもよくないか?

そう思っているあたしに気づいていないと言うように、安部さんは冷蔵庫を開けると中身の確認をしていた。

…これ、チャンスだよね?

あたしは安部さんが冷蔵庫にいることを確認すると、彼がさっきまで座っていたクッションを手に取った。