Candy House

「へえ、そうなんですか…」

今初めて聞いた事実だっただけに、驚きは大きかった。

「席が近かったからって言う理由から俺から安部くんに話しかけたんだけど、あの時は思わなかったな。

まさか、2人で雑貨屋を経営する一生涯の友達になるなんて」

「あの時の俺らが聞いたら目を丸くして驚くだろうな。

ええっ!?、って」

あたしを挟んで、上野さんと安部さんは笑い出した。

「やっぱり、春っていいもんだな」

上野さんは笑いながら言った後、ほろ酔い状態の目をあたしに向けた。

「…何ですか?」

何か用があるから、あたしに目を向けているんだよね?