Candy House

右の肩にはほろ酔い状態の上野さん、左の肩には同じくほろ酔い状態の安部さんがもたれかかっていた。

「春っていいな」

上野さんが気分よさそうに呟いた。

「いいですね」

あたしはその呟きに返した。

「上野、お前ノゾミちゃんと会話してんじゃねーぞ」

安部さんが言った。

「会話って…」

上野さんはクスクスと、楽しそうに笑っている。

「せっかくの花見なんだ、ノゾミちゃんと話をさせろ」

「意味わかんねーよ」

上野さんと安部さんはクスクスと笑いあった。