Candy House

あたしはフリースを羽織ると、重箱を包んだふろしきを手に持った。

「1人で大丈夫?」

安部さんが聞いてきた。

「これくらい、大丈夫です」

あたしはふろしきを持ちあげると笑って答えた。

「飲み物は後でコンビニで買うとして…じゃ、行ってきますか」

上野さんが笑いながら言った。

「それでは…」

あたしたちは声をそろえると、
「行ってきまーす」

家を後にした。


『ニコニコ横町』を後にしたあたしたちは、街中にある大きな公園を訪ねていた。

「すげーな、桜がいっぱいだ」

公園内の桜を見回した後、上野さんが言った。