昨日は碧は起きなかった。
今日は話せるかな


校門を出ると健二が待っていた。

「茜ちゃん、今日も病院行くの?」

「うん…」

「あのさ、ちょっと話したいんだけど」


2人でファミレスで話した。

「アオのこと?」

「うん…碧ね、記憶が飛んでる」

「記憶が?」

「そう俺のことはわかっても弥子のこと覚えていない」

「だから、もしかして茜ちゃんのことは」

「うっ…」

「会ってみないと、何とも言えない
でもいきなり知らないって言われたら
茜ちゃんがさ…」


「グスッ…ん、うん、わかった」


“私のこと覚えてないのかな?"


健二が病院の前では送ってくれた。